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久しぶりの、エペのグループレッスンになってしまった。ずっと机に向かっているから、身体がまったく自分のものでないような感じで、フェンシングにはいっていけない。足腰が重いだけでなくて胃や内臓まで揺さぶられるのを拒否しているような感じだ。しょうがない、フットワークはやめて、レッスンと、軽く、2-3試合だけしようと決める。あせっているから身体を動かさなくなり、それでますます、精神が硬直しているのだ。悪循環のかなり厳しいモード。
今日は、ボブも疲れていて、疲れたおじいさん、おばあさんという感じで試合をした。やっぱり負けてしまった。何だか、一皮向けてこない。試合が終わったとき、ボブが、あのさ、と切り出した。 背の高いボクがこうやって、腕を突き出してガードしてしまうと、正攻法だけで攻撃しようとすると、ビートアンドアタックばかりになってしまうだろ、そうすると、完全に型が固まってしまうんだ。 それだと、スタックしてしまうだろ?そういうときは、違った手を試してみないと、流れが変わらない。ボクの取って置きの手を教えてあげるよ。 腕を高く上げて、肘を曲げて、相手の腕の内側のベントをまず狙って、それが外れてもどこかにかならず当たるように、そこから脇の下に向けてブレードを動かすようにする。そうすると剣に角度がつくから、ブレードを差し出したままの格好でガードしている相手の腕をねらうことができるんだ。 腕を上げるのは、相手から打たれないようにするためなの? そうだよ、やってみてごらん、。下げたままだったら、肘を曲げたとたんに、空きだらけになってしまうだろ、高く上げて相手のブレードが届かない角度を作るんだ。これはさ、先生達は、薦めない邪道なフォームだよ、だって、エクステンション、ヒットと全く違うだろう?だけど、これ知ってると、点取れるんだぜ!これをロンに教えてやったんだ、そうすると奴のフェンシングが全くかわってしまったんだから!いろんな手を使えるようにしてみてよ。 その後、チェック相手に試合をした。15対10で、かなり点を取った。どちらかというと偶然の産物がおおかったのだが、 チェックに、今までやった試合で最高の出来だったぞ、と褒められた。体調、最悪なんですけど・・・・。 ボブが寄ってきて、 ねえねえ、あの技、使ってみた?チェック相手に随分点を入れてたじゃない?と嬉しそうに聞いてくる。 うーん、中々実践に使えないんだな。でも、そうだ、自分の技を人が使ってくれたら、嬉しいものなんだ。そうだよな、自分の論文を若い人が引用してくれたら嬉しいもんな。秘伝は、ちゃんと身につけようと思う。女の人たちは、料理のレシピを交換するけど、男の人たちは、こんなところで技を交換していたのか。
by tigress-yuko
| 2006-04-04 20:41
| Fencing
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